2008年09月:米国人登山家が南西稜ルートを初登頂しました。
米国人の登山家(Chad Kellog and Dylan Johnson)が南西稜から主峰6250mに初登頂して、
新しいルートが開かれました。残るのは北東壁と西南壁です。
2008年09月:四川大地震被害の復旧状況 1.交通
映秀〜臥龍間の本格的な復旧工事は来年になるため、未だ巴郎山ルート(自動車で
7時間)は通れません。夾金山ルート(10時間)と丹巴ルート(12時間)は通れます。
ただ夾金山ルートの道路状況は不安定です。
丹巴ルートは遠回りですが、丹巴(標高2000m)で一泊して高度順応すれば、巴郎山
ルート(宿泊地の日隆は標高3200m)で多かれ少なかれ出る高度障害を軽減できます。
そのため巴郎山ルートの不通は気にならなくなります。
丹巴の美しい民家と高い塔は世界的に有名で一見に値します。
日隆から巴郎山峠へは自動車で1時間で行けます。
外国人は自由に四姑娘山へ入れます。
2.電力供給と電話
発電所は全て復旧して電力供給しています。電話も通じます。
3.宿泊施設
沢山ある民宿に泊まれます。
観光客が激減しているため殆どのホテルが休業しています。
4.壊れた民家
江西省政府による小金県(四姑娘山が有る行政区)への2億元援助が決まり、来年
から民家の復旧工事が始まります。一部の民家は自力で修理されました。
2008年08月:四川大地震被害への援助物資
四姑娘山で最大の被害を受けた長坪村へ日本と米国の有志が電気毛布547枚を贈り
ました。これは日中文化交流市民サークル'わんりぃ'(横断山脈研究会を含む)、
神楽坂建築塾、米国登山家のSusan Malcher女史らが贈ったものです。四姑娘山は
これから寒くなり、冬の朝は零下15℃まで冷え込みます。多くの村人が小屋掛けで
眠っているため、電気毛布はたいへん重宝です。
また学用品も子供達へ贈られました。
2008年05月:四川大地震の影響
5月12日午後2時30分過ぎ、文川県南部を震源とする四川大地震によって巴郎山ルー
トが通れなくなりました。巴郎山ルートの復旧には数ヶ月掛かるそうです。夾金山
ルートと丹巴ルートは通れます。
双橋溝や長坪溝や海子溝の本道は通れますが、一部の枝谷の道は岩崩れによって埋
まりました。
地震によって日隆の石積みの民家の多くが半壊したり壁が崩れたりしましたが鉄筋
コンクリート建てのホテル等は無事です。幸い死傷者もありません。
長坪村を除いて日隆では停電中ですが、一部のホテルでは自家発電しています。
2008年01月:巴郎山を通る公共バスが運行を再開しました。
映秀−臥龍−巴郎山−四姑娘山の道路の拡幅工事は未だ完了していませんが、公共
バスは運行を再開しました。成都(茶店子車站)〜四姑娘山(日隆)の所要時間は約7
時間です。
映秀〜臥龍の区間の工事は約80%完成しています。一部の橋梁や舗装の工事が残っ
ています。臥龍〜日隆の区間の工事は約40%完成しています。一部の道路拡幅や橋
梁や舗装や斜面崩落防止の工事が残っています。
制作:四姑娘山自然保護区管理局 特別顧問 大川健三
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