情報 - 2013年 -


2013年11月:例年より寒い秋
9月と10月の降雨が例年より多く低温で、黄葉も凡そ半月早く寒い秋が続いています。 また隣接する巴郎山峠でも例年より多くの降雪や樹氷が観測されています。
2013年10月:NPO"Earth Works Society"が医療器材を寄贈
長坪村の新しい診療所は9月に外壁が塗装され内装もほぼ完成したので、 NPO"Earth Works Society"代表が長坪村の新しい診療所を視察しました。 NPOは診療所へ約3万元(50万円)を寄付し、村は寄付金の一部で酸素吸入器等の 医療器材を購入しました。県政府が村へ診療所を移管した後、寄付金の残りで医療器 材を拡充したり運営体制を整備する予定です。 またNPO代表は日隆中心小学校を訪れて教師や生徒達と交歓しました。 
2013年07月〜09月:豪雨による主要交通路の一時遮断
7月初旬とそれに続く豪雨のために四姑娘山へ通じる全ての交通路が一時遮断されま したが、その後順次回復しました。しかし最短の臥龍ルートは2008年の大地震で崩壊 した急峻な渓谷に在るため、9月19日にやっと復旧されました。また地震からの復旧 工事もこの間停止したため、工事の遅れが懸念されています。
2013年04月:雅安地震の影響
4月20日朝8時頃に雅安市芦山県で起きた地震のため、四姑娘山周辺の急な崖道で小規 模ながら多くの落石が有りましたが宿泊施設への被害は無く、成都からの道路事情を 含めて観光等に問題ありません。 ただ道路は全て通れるようになっていますが、震源地の復興作業に伴う一部通行制限 が有ります。そのため震源地に繋がる夾金山を経由していた小金県(四姑娘山)〜成都 の公共バスは暫定的に馬爾康県と理県を経由しています(所用時間はほぼ同じ9時間 位)。なお隣接する丹巴〜成都の公共バスは、近道である二郎山周辺の道路工事が地 震以前から続いているため、地震以前と同じ雅安と石綿を経由しています(所用時 は12時間位)。 震源地付近では政府が全面支援して復興作業しています。犠牲者のご冥福と速やかな 復興を祈ります。
2013年02月:長坪村の新しい診療所の建築が進んでいます
昨年6月に日本のNPO"Earth Works Society"代表が長坪村の新しい診療所予定地を 視察しましたが、この診療所の建設が秋から始まりました。今年夏に完成する予定 です。 村の診療所は四川大地震後の2010年に建てられましたが、村役場と共用で手狭だった ため、診療所だけの建物を新しく作っています。診療所が完成した時に、このNPO からの寄付金で医療器材や薬品を購入します。
2013年01月:宿泊と交通の状況
四姑娘山麓には新しい民宿(トイレシャワー付き個室有り)が多く有ります。 昨年化粧直しを終えた幾つかの大きなホテルも営業します。臥龍ルートの道路工事 が完成してないため観光客は未だ少なく、村人は早く観光客が戻って来て仕事が増 え収入が以前の水準に戻るよう願っています。 成都から四姑娘山へのルートは2つです。映秀−臥龍−巴郎山ルートは小型車両と トラック、夾金山は一般車両が通れます。旅客の安全を重視する公共バスは夾金山 ルートを使っています。巴郎山ルートの映秀−臥龍区間は道路工事のために通行制 限が有り、日隆の民宿等が詳しい情報を提供して います。
制作:四姑娘山自然保護区管理局 特別顧問 大川健三